地域おこし協力隊 田村ユカさん 1年目の活動
2023年4月から地域おこし協力隊のメンバーとなった田村さんに、
これまでの活動を報告していただきました。
佐久島の生き物を調査
佐久島の自然や生き物に関心を持っているユカさん。島内のどこにどんな動植物が生息しているのかを調べたいと考え、まずは「動物」と「花を咲かせる植物」に対象を絞って、日々島の中を歩き回っています。
季節はもちろん、その日の天気やタイミングによっても、遭遇できる動物や見つけられる植物は異なります。初年度の今年はどこに何があるのか、よく見られるのかを調べ、来年度にそれを補完したり掘り下げたりできればと考えているそうです。
生き物の記録と標本づくり
ユカさんは見つけた生き物とその生息状況を観察し、写真撮影やメモで記録します。標本用に、落ちている植物を拾ったり採取したりもします。集めた植物は標本(押し花)にして保管しています。
動物については、生きている状態で発見できて撮影までできればいいのですが、それはなかなか難しいそうです。死んだ後に見つかった場合、状態が良ければ持ち帰って保管することもあるとか。
動物の痕跡に関しては特に、島の人からの情報が頼りになります。ユカさんはもともとカメが好きなのですが、カメを見つけると島の人から連絡が入り、うまくいけば手にすることができます。その場合、その後も個体観察できるよう甲羅に穴をあけて印を付け、元の場所に戻すのだそうです。
ちなみに佐久島には、ミシシッピアカミミガメ(別名ミドリガメ、条件付特定外来生物)が多く生息しているようです。ユカさんは、白浜に打ち上がっているのをたびたび見かけるとか。日本固有種の二ホンイシガメもいるかも?
ユカさんがこれまでに佐久島で見たり集めたりした動物は、ジネズミ(モグラの仲間、珍しい)、ニホンアカガエル、シロマダラ(蛇)、ヌートリアなど。もちろん野鳥や虫なども多く見られますが、今は小動物を多く調べています。
目標は「佐久島の生き物図鑑」
現在はまだ情報や標本が足りていませんが、いずれは「佐久島の生き物図鑑」を作りたいと、ユカさんは考えています。あまり専門的になりすぎず、数も詰め込みすぎず、島でしばしば目にするような、観光で島を訪れた人にもわかりやすいカジュアルな図鑑が目標です。
ありそうでなかった佐久島の生き物図鑑。そんな図鑑ができたら嬉しいですね! 島の人たちからの情報をフル活用し、ぜひステキな図鑑を作ってくださいね!