島の紹介

どこにあるの?

愛知県の知多半島と渥美半島に抱かれた、三河湾のほぼ真ん中にあります。一色港から佐久島西港まで9.4km。定期船で約20分の船旅です。

どんな島なの?

人口196人(65歳以上108人)の離島です(2020年4月1日現在)。面積は173ヘクタール(東京ディズニーランドの約3.5倍)で、海岸線の長さは約11.4キロメートル。島の80%以上が里山で、豊かな自然と昔ながらの懐かしい集落の風景が見られます。信号機もコンビニもなく、ゆったりとした時間が流れるこの島には、3つの大きな魅力があります。

⑴ アートの島

佐久島は1996年からアートによる島おこしに取り組んでいます。1年を通じてアートピクニック(島内一円に展示されたアート作品を巡るスタンプラリー)が楽しめる上、さまざまなアートイベントも随時開催されています。

⑵ 自然の島

豊かな自然にすっぽりと包まれた島。四季折々の野花が咲き、緑の草木が茂ります。もちろん海辺の動植物がいっぱい。野鳥や里山に棲む生き物たちの宝庫でもあります。のんびりとネイチャー散策できて、心もからだもほっとする島です。

⑶ グルメの島

アサリやタコがおいしい、カキもナマコもイケる、根魚がどれもウマイ。新鮮だから魚介類がおいしいのは当たり前ですが、島の気候と豊かな土壌のおかげで佐久島は野菜もオイシイのです。大アサリ丼やタコしゃぶなど、名物料理もいろいろ!

もっと詳しく知りたい!

★島の歴史は?

今から2500万年前に海中で堆積した島です。人が住むようになったのは紀元前3000年ごろ。古墳時代後期の古墳や、縄文・弥生式の土器片などが多く出土しています。海を生活の場としていた海部(あまべ)族の末裔たちにより、江戸時代には海運業で繁栄しました。昭和29年の市町村合併
で佐久島村は一色町に編入。平成23年に西尾市と幡豆郡3町が合併し、佐久島は西尾市一色町佐久島となりました。

★島の景観は?

三河湾国定公園内の風光明媚な景観に加え、海洋性気候のため暖地性植物が多く生息して、南の島の気分を味わえる独特の風景も広がっています。また、「三河湾の黒真珠」と称される西地区の黒壁集落は、佐久島で最も印象的な風景の一つ。迷路のように入り組んだ細い路地の両側に黒く塗られた家屋が並び、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

★島の暮らしは?

かつて海運業で栄えましたが、戦後は漁業を主な産業とし、近年はこれに観光業が加わっています。スーパーやコンビニはなく、島民の多くは自給のために畑で野菜作りをしています。島内の車輛は軽自動車が中心で、台数も少なく、信号はひとつもありません。公共機関として、島の中央部に小・中学校と市営の診療所、西尾警察署佐久島駐在所があります。インフラの整った本土ほど暮らしは便利ではないけれど、穏やかな海と豊かな自然に囲まれ、静かでゆったりとした時間が流れています。そして、弁天さんや弘法さんなどをお祀りして日々感謝する風習が、今もしっかりと生きている地なのです。