荒木由香里の想い 昼間の星々が誕生するまで

7月20日から始まりました。「佐久島アートピクニック」、「佐久島弘法めぐり」に続く「第3弾!荒木由香里 昼間の星 2019」。地図に書かれているのは、ヒントと作品名のみ。荒木由香里さんの手掛けた9つの星が島のどこかにあります。今回は、作品を手掛けた荒木由香里さんに、作品の誕生秘話や佐久島への想いを伺いました。

 

 

 

わたしの作風とある日気づいたこと

2011年佐久島の新谷海岸(にいやかいがん)で、私は「星を想う椅子」という作品を作り、展覧会を開きました。新谷海岸は紫色のカラス貝でできた美しい浜辺です。佐久島の浜辺で広い集めた素材を使って作品を仕上げました。

私の作風を思い返してみると、自分の身の周りのものを集めてカタチにするというもの。ここで私はあることに気づいたのです。

私の作品と、星ができる過程は同じだ

何かが強い力の中心にあって、そこに塵やガスが集まって偶然に星ができる過程と私の作品が似ていると思いました。

 

 

佐久島に星をつくる

浜辺に集まってくる漂流物を見ながら、私は星を作ることになるのだと確信しました。そこで2017年、佐久島に「星を想う場所」という作品を作ったのです。この作品は高千谷という場所に常設されています。ドラム缶のような形をしていて、ここからのぞき込むと小さな星たちが散りばめられており、まるで小宇宙が見えるような作品です。

その後、2018年の秋頃から「昼間の星」として「星屑のテーブルクロス」など佐久島に9つの星を手掛けることとなります。

 

 

 

星のカケラは極寒の中で

見て、紫のビーチ

2018年の秋頃から「昼間の星」9作品の制作に取り掛かっているので、星のカケラを拾い集める時期は真冬。極寒の中、浜辺で佐久島に流れ着いた星のカケラを拾い集めていました。浜辺で拾ったものはシーグラスなどの漂流物です。

 

彷徨いながら歩いて星を探して

9つの星は、彷徨いながら探してほしいと思っています。現在の佐久島は、アートの島として、そして観光スポットとして有名になっていますが、島には住んでいる方々の日常があります。そうした日常があることが、私は心地よいと思っています。

島の日常があって、自然と良い景色がある。そんな日常を感じながら佐久島に散りばめた星を巡ってほしいと思っています。

 

是非、佐久島に迷い込んで下さい。

彷徨いながら、迷いながらゆっくりと巡ると、良い出会いや良い景色がそこにはあります。