佐久島ライフレポ Vol.17
西尾市営渡船職員 山中 良則さん
好きな渡船の仕事をして、
島でのびやかに暮らす日々
山中良則さんと紀江さんご夫婦が佐久島の西地区で暮らし始めたのは、今年(2022年)の2月から。良則さんは碧南の出身で、佐久島は 紀江さんの郷里です。
紀江さんのご両親は東地区にお住まいですが、2年間ほど空いていた親戚の家が西地区にあり、新しい生活をスタートさせました。
もともと渡船の仕事がしたかった
良則さんは7年前から西尾市渡船の職員をしています。
昔から佐久島と本土とを結ぶ渡船の仕事がしたいと思っていたという良則さん。渡船に関心を持ったのは、高校時代に佐久島出身の親しい友人がいて、しばしば渡船で島を訪れていたから。友人はヨット部の仲間でした。そもそも海が好きだったんですね。
高校卒業後いったん別の会社に就職しましたが、船の仕事への想いが強く、船舶関連について学べる短大へ改めて進学。そこを卒業した時点では西尾市営渡船での職員募集がなく、九州のフェリー会社に就職しました。1年後に募集があり、ようやく望んでいたこの渡船の職員となったのです。
自分に合った仕事だと実感
仕事の内容は、船の操縦や荷物の積み下ろし、改札など多岐にわたります。勤務はシフト制。船に休みはないので休日は毎月決める形に。
船の仕事の勤務というのは大抵イレギュラーで、九州の会社では20日間乗船して10日休みというスタイルでした。それと比べたら今はごく普通に生活できていて、全く問題ありません。
元来 海の景色が好きで、それを見ながら働くのが好き。仕事の内容も自分に合っていると思うし、ずっと続けたいと語る良則さん。「大変なのはお客さまが多い時。一番気を遣うのは風が吹いた時ですね」とのこと。
仕事がきっかけで出会い、結婚
紀江さんは高校からは島を離れて本土にいましたが、戻ってきて5年目になります。以前は渡船の仕事(西渡船場の窓口業務)をしていて、良則さんと出会ったのもこの仕事がきっかけでした。
お付き合いを始めたのは1年ほど前で、2022年2月に結婚し、西地区で暮らすようになったのです。
紀江さんは島を出る気はなく、ご縁があるなら島に住んでくれる人がいいと思っていたそうです。
良則さんは島に住むことに異論はなく、良則さんのご両親も賛成でした。ちなみに良則さんのお父さんは以前から佐久島へ釣りに来ていて、この島のことをよく知っていらっしゃいました。
紀江さんは結婚後に渡船の仕事を辞め、2022年4月から弁天サロンの管理人職(週末)に就いています。コロナの影響からイベントがほとんど中止されているせいもあり、特に慌ただしいことも難しいこともなく、週末も比較的静か。
特に雨の日などお客様が少ない時は、とても淋しいそうです。もっといっぱいお客様とふれあって、島を盛り上げる役に立ちたいと考えている紀江さん。
今はやることが決して多くはないけれど、その分トイレの掃除など、設備をキレイにすることに力を入れているとか。
海水浴場のトイレも掃除しています。そういうところにホスピタリティーの質が表れると思っているからです。
新しい生活で、新しいことを一つずつ
まだ結婚して間もなく、仕事もあることから、2人で何かを楽しむところまで余裕はありませんが、庭を手入れするなど、できることから少しずつやっています。ご夫婦で新たに始めたのはアサリかきだそうです。
庭をきれいにしたり、釣りに行ったり島での生活が初めての良則さんには、いろいろ新しいことがいっぱい。島内のお付き合いとしては、消防団や青年部に入ったり、運動会に参加したり。ことに、同じ時期に島にやってきた地域おこし協力隊の人たちとは年齢も近く、仲良くしています。
良則さんは釣り好き。舟釣りを楽しんでいて、釣ったらさばいて刺身にするそうです。今の季節(秋)はやっぱりカワハギ。「肝醤油で食べるのが最高」とのこと。
島生活をのびやかに楽しんでいらっしゃるようですね!
「佐久島での暮らし」に興味がある方は定住促進ガイドをご覧ください。