サクのいもプロジェクト レポートその1( 2019年春)

新しいお土産づくりを!

アートによる島おこしにより、多くの人が訪れるようになった佐久島ですが、「佐久島のお土産ならコレ!」というものがなかなか誕生せず、近年新たな特産品やお土産品の開発に努めてきました。その中で着目されたのが、土壌が豊かでとてもでおいしいといわれ、昔はたくさん作られていたサツマイモです。こうして2017(平成29)年からサツマイモの栽培がはじまりました。

芋焼酎づくりのプロセス

まずは試験的に8品種を栽培。島民や愛知淑徳大学の学生の皆さんをはじめとする島外ボランティア、JA西三河などの協力により、その年の秋にはどの品種も無事に収穫することができました。

翌2018年には、地元の酒造メーカー相生ユニビオ株式会社とJA西三河の協力のもと、強い甘さと独特の風味が特徴の「紅はるか」を原料にした芋焼酎の商品化に取り組みました。夏の猛暑と天候不順の影響で、目標としていた2トンという収穫量は達成できなかったものの、JA西三河に出荷されたのち相生ユニビオに納品され、2019年3月、ついに芋焼酎が完成。島民向けの試飲会が開催されました。甘くてフルーティーながらもスッキリとした味わいが好評! JA西三河にて販売中です。(なくなり次第終了)

島の若者や島外ボランティアが活躍

佐久島の新たな、そして魅力的なお土産となるこの芋焼酎のネーミングや、ボトル&ラベルのデザインは、島の若者と学生ボランティアの皆さんとのコラボによって生まれました。「咲島」には “花や笑顔が咲く” という意味があり、“何かが生まれる一歩につなげたい” との想いが込められています。

オリジナル商品開発&交流

また焼酎の他にも、島の飲食店の間で佐久島のサツマイモ(サクのいも)を使ったスイーツや料理の開発が進められています。これまでにチップス(サクサクいもチップス)やさつまいもブリュレ、どらやきなどが、お店や39の市でお目見えしました。今後は島内の飲食店を回って食べ歩きができるような、おいしくて楽しいプランも検討中。

さらに、商品開発だけでなく、いもづくりを通して島民や島外ボランティアの皆さんとの交流が深まるのも楽しみの一つに! 栽培や収穫や除草などの作業をはじめ、できた焼酎やスイーツや料理などを披露する場など、さまざまなイベントも盛んになって、ますますこの活動が盛り上がるとステキですね!