佐久島ライフ・レポ Vol.6

カフェ 蔵ssic(クラシック) 大村 リサさん 

カフェを開く夢、佐久島でかなえた! 

2018年9月、佐久島の西地区にまたひとつカフェがオープンしました。お ひるねハウスに向かう路地の途中に、瓦の塀に囲まれた素敵な古民家があり ます。その中庭の奥に、大きく「蔵」と書かれた紺地の暖簾(のれん)が。 そこがカフェ蔵ssic(クラシック)です。

 

 

骨董屋さんがカフェをオープン 

このカフェを開いたのは大村リサさん。アンティークな品々を扱う骨董屋さん で、現在も各地の骨董市にお店を出しています。骨董屋さんの屋号は「蔵」。それ をもとにカフェを「蔵ssic」と名付けました。 市に出店するのはもちろん、国内外を問わず買い付けに行ったり、断舎離(だん しゃり)をお考えの家庭に出向いて買い取りをするなど、あちこちを飛び回る日々 です。そんなお忙しいリサさんがいったいなぜカフェを…? リサさんは今は島外にお住まいですが、そのご近所に、60代になってからカフェ を開いた方が何人かいらっしゃるのだとか。週1回だけの営業など、みなさん自分 のペースで悠々自適にやっているようで、その影響が大きいといいます。いずれは 自分もと思い、ご主人と2人で食品衛生管理者資格を取得し、お店に使えそうな家 具なども少しずつ準備していったのだそうです。 でも、その場所がなぜ佐久島なんでしょう? もちろん、それにはちゃんと理由 があります。 

ご両親が佐久島に移住 

実はリサさんのご両親が2005年に佐久島に移住され、島暮らしを楽しんでいる んです。このためリサさんも度々島を訪れていましたが、子育てやご自身とご主人 

の仕事など様々な事情があって、ひんぱんに来ることはできませんでした。でも、 島の静けさやアート散策の楽しさを味わい、素敵なところだとずっと思っていたそ うです。 やっと下のお子さんが大学生になって手がかからなくなったことから、そろそろ カフェを開きたいなと思いはじめたものの、その場所が簡単に見つけられるもので はありません。そんなとき、ご両親が「この島でやれば?」と言ってくれたので す。「心地よい場所でのんびりやりたいと思っていたので、すごくうれしかったで すね。この島だからこそ実現したカフェなんです」とリサさんは語ります。年齢を 重ねたご両親のことも少し心配だっただけに、一緒にいられる時間が増えてほっと した面もあったといいます。 今はまだ骨董屋さんとして頑張っているので、島と家を行ったり来たりの生活。 土曜と日曜だけの開店です。ご自身は相変わらずとても忙しいけれど、訪れたお客 様はこの店でとてものんびりと過ごしていらっしゃるようです。

 

ゆったりまったり、週末カフェ

カフェスペースは、そもそもご両親が住まいとして使っていた古民家の母屋。古 い家屋ですがよく手入れされていて、おしゃれで落ち着いた雰囲気。お客様はたい て午後、散策の一休みのため立ち寄ります。あまりの居心地のよさに、1時間でも 2時間でもまったりと過ごす人が多いそうです。座椅子に足を投げ出して座り、中 庭を眺めながらただゆったりと寛ぐのだとか。 おすすめメニューはコーヒーとシフォンケーキのセット。コーヒーは豆屋さんオ リジナルの特別ブレンド。シフォンケーキはもちろん手作りで、オレンジ、紅茶、 コーヒーマーブルなど複数の種類があります。軽やかに流れるジャズやボサノバを 聴きながら、おいしいコーヒーをいただいてのんびりする…これってけっこう贅沢 なひとときですよね。「ただゆっくりしていただければいい。寛いでもらえたらう れしい」と話すリサさんです。 お店のゆるやかな雰囲気と同様に、リサさんご自身も少しずつゆるやかに島に馴 染んでいけたらいいと思っています。島暮らしのベテランになったご両親の存在も 心強いですね。ご主人が現在のお仕事を退職されたら骨董屋さんを任せ、ご自分は もう少しカフェに力を入れて、島暮らしも楽しみたいそうです。