冬を楽しむ、佐久島時間【イベント情報あり】

佐久島の山あいではこの時期、冬枯れの景色の中でひときわ美しく咲くサザンカが見られます。舞い落ちた花びらがピンクの絨毯のごとく山の小径を染めます。寒い冬にけなげに咲く姿から、「困難に打ち勝つ」や「ひたむきな愛」という花言葉があるとか。

 

冬でも島内のあちこちで艶やかに咲き誇るツワブキ。厳しい環境に負けないたくましさや、黄金を思わせる鮮やかな黄色の花色から、風水で縁起が良いとされています。

 

鳥たちの餌場となる砂浜や岩場が多い佐久島には、冬になると多くの渡り鳥がやってきます。シギやカモメ、ミヤコドリなどが見られるのは、イーストハウスや大浦海水浴場付近の岩場。少し離れた場所からそっと眺めてください。

 

ナマコ漁は佐久島の冬の風物詩。船の上からハコメガネで海底を覗いてナマコを探し、カギのついた竿で引っ掛けて獲ります。島の周囲では、この昔ながらの漁法で漁をするシーンに遭遇できるかもしれません。

 

江戸時代から独自の製法を守る佐久島の「このわた」は、徳川幕府への献上品として名高く、日本三大珍味の一つとされています。独特の風味が魅力。

 

佐久島年越し祭り

12月31日の夜、除夜の鐘が聞こえ始めると、八劔神社へと徐々に島民たちが繰り出します。やがて年が明け、「新年あけましておめでとうございます」という言葉が飛び交い、
薪のまわりで暖をとりながらお接待の甘酒をいただく…昔ながらの島の年末年始の風景です。

 

 

毎年1月8日に八剱神社で行われる八日講は、江戸時代(250年ほど前)から続く神事。鬼に見立てた八角凧を弓矢で射て邪悪を払います。神事の後は、島の祭り恒例の餅投げで盛り上がります。