古代の化石を探してみよう~自然観察会 佐久島地質編②

佐久島では化石を沢山みることができます。

よく目を凝らしてみないと見られないものもありますが、佐久島を知る重要な鍵となる化石たちです。

※佐久島は三河湾国定公園なので、生物や岩石、化石の採取はできません!

化石を見つけても採取はせず、あくまでも見るにとどめておいてください。

 

太井ノ浦付近で化石探してみよう!

右端に見える黒い部分は海藻の化石だそうです。

白くなっている岩に付いている黒い部分が分かりますでしょうか?

よくよく目を凝らしてみないとわかりません。

いつもは通り過ぎるようなところに、化石は眠っているなんてワクワクしませんか?

 

生痕も化石です!

もっと目を凝らして見てみると、カニや貝が這った痕も!

これも立派な化石!!

つまり、当時ここは砂浜だったことがわかります。

その根拠となるのが生物の這った痕なのです。

「化石というのは生痕も含めてそう呼ぶんですよ」と先生。

なるほど、石だけが化石ではないのですね!

 

不思議な礫層(れきそう)の中に貝の棲み跡発見!

礫層(れきそう)は、2.0~75mmの礫(土粒子の粒の径)で構成される地層(地盤)のことです。

そのいくつかに丸いくぼみや穴が開いています。

これは、岩石の中に穴を掘って生活する穿孔貝(せんこうがい)の棲み跡です。

これも化石!!

本来は潮の満ち干する位置に棲み家があったはずですが…

なぜか棲み跡は上のほうに!

「このような礫層が残っているのは謎」だと先生も言います。

そう言えば、木の根っこも随分と高い位置にあります。

大きな津波などが起こったのでしょうか?

まだまだ謎の多い佐久島の化石。

今後、解明される日を楽しみにしております!