サクシマ楽しんでますか?

名古屋から一泊で佐久島へ遊びに来たお二人。

しかし、この日はあいにくの強風。

14時50分の佐久島東港発の船を最後に、すべての便が欠航となった。

 

島内放送で「渡船の欠航」が案内されると、日帰り組は一目散に東港へダッシュ。

(渡船が欠航する場合は、島内放送で案内されます)

 

そんな中、お二人は焦る様子もなく、自転車でのんびりと島巡り。

時には自転車を降りて、潮風を感じながら散策を楽しんでいる。

余裕がある、実に余裕がある。

 

 

ちょうどアサリが旬を迎えたころ。

宿では春の味覚をじっくりと堪能されたことだろう。

ぷりっぷりの身をほおばりながら、「このために泊まったのかもしれない」なんて、ふとそんな気持ちになったかもしれない。

 

そして、日が沈むと、佐久島はさらに静寂に包まれる。

あれほど賑やかだった昼間が嘘のように、聞こえてくるのは風の音と、遠く波が引く音だけ。
それもまた、旅の醍醐味だ。

夜、灯りが少ないぶん、星が驚くほどよく見える。
朝、ちょっと早起きして、海辺を歩けば、しっとりとした空気が肌に心地よい。

強風の一日だったけれど、そんなこともまた思い出のスパイス。
さて、お二人は佐久島の旅を、どう満喫されたのだろうか?

 

実際に見た人だけが知っている、その景色や空気のことを、もしまたどこかで会うことがあれば、ぜひ聞いてみたいものだ。