愛知万博地域連携プロジェクト事業
◆木村崇人展 続・佐久島で地球と遊ぶ「見えない力」
【と き】8月6日(土)~10月30日(日)
【ところ】第1会場/大浦海水浴場 第2会場/弁天サロン
※第1会場の『カモメの駐車場』は、10月30日の展覧会会期終了後も常設作品として展示。
※会期中、作品の解説や設置場所、ワークショップ情報等の展覧会情報を満載した
「木村崇人展 鑑賞の手引き」を、弁天サロン、東西各渡船場にて無料配布。
●第1会場/大浦海水浴場『カモメの駐車場』 ※スタンプラリーポイント
見えない“風力”を見てみよう!
海水浴や潮干狩り会場でおなじみの観光スポット、佐久島大浦海水浴場。その一角に、木村崇人による『カモメの駐車場』が出現しました。石積み堤防の上に現れた60羽の“風見鶏”は、遠くから見るとまるで本物の海鳥のようです。冬場には実際に、おびただしい数のユリカモメたちがこんなふうに1ヶ所に集まって止まっている光景を目にします。
ところで、風見鶏ってなぜ「鳥」なんでしょう? それは、本物の鳥が常に風が吹いてくる方角に向かって止まっているからです。木村崇人は「風の強い日に同じ方角を向いていたカモメの群れ」を見て、その光景を作品にしました。今回の作品は、2003年に佐久島で発表された『海の風見鶏』(第1回目の木村崇人展)をバージョンアップしたもので、鳥の数は3倍。常設展示となるため、材質も風雨に耐えるものに変えられました。
海辺で暮らす佐久島の人たちにとって、「風」は「潮」と同じくらい重要なもの。風の強さや方角によって、生活に大きな影響が出ます。鳥たちは、目には見えない風のカタチを指し示してくれるのです。さて、風見鶏は本物の鳥と同じ方向を向いているでしょうか? 季節の移ろいに合わせて、風見鶏はどのように向きを変えるのでしょうか? 四季折々に吹く風の力を、ぜひこれからもこの作品を通して体感してくださいね。
●第2会場/弁天サロン
「木もれ陽の部屋」(弁天サロン内ギャラリー)
目からウロコ !? 木もれ陽の不思議なカタチ
ふだんはほとんど意識していない木もれ陽の形。よく見ると丸いことに気が付きます。それは、葉と葉の間の小さな隙間がピンホールとなって、丸い太陽の形を地面に映し出しているから。つまり、木もれ陽は太陽の形なんです。では、もしも太陽が別の形だったら…?
そんな疑問を作品にしたのがこの木もれ陽の部屋。光源(ライト)を「月」や「星」の形にしてあるため、会場に置かれた木の葉を重ねたり、自分の指を重ねて小さなピンホールを作ってみると、そこには月や星の形をした木もれ陽が! また天井から吊り下げられた明かりの下で穴の空いた虫眼鏡をかざすと、文字が現れます。
日頃あたりまえのように感じている自然現象を、木もれ陽の形を通して新しい目で見つめることができる、とっても楽しい部屋なのです!
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「ヒマワリの観察」(弁天サロン中庭)
重力の力が、ヒマワリの成長にどう働く?
中庭に置かれた風変わりな植木鉢。黒い八角形のエリマキ付きで、斜めに傾いています。植えられているのは佐久島小学校の生徒たちが育てたヒマワリ。植物には光に向かって伸びる性質がありますが、この植木鉢はA、B、C、Dの4方向に、1週間ごとに「日まわし」されます。さて、成長の途中で角度を変えられたヒマワリは、どんな方角に向かって伸びていくんでしょうか? 地球の重力(垂直方向に働く力)はヒマワリにどんな影響を与えるのでしょうか? 想像と観察が楽しくなる作品です。
また、ヒマワリの置かれている庭に面したガラス戸には、木村崇人によって作品のコンセプト図が描かれました。
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「地球と遊ぶジャイロのおもちゃ体験」
(弁天サロン玄関)
2003年に木村崇人ワークショップで佐久島小中学校の子どもたちが制作した「地球と遊ぶジャイロのおもちゃ」も体験できます。
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