アーティストレポ 田中翔貴さん


田中翔貴
愛知県出身、三重県在住。
名古屋芸術大学 デザイン学科 メディアコミュニケーションデザインコース卒業。
名古屋芸術大学 大学院デザイン研究科デザイン専攻領域 修了

 田中翔貴展「海を見に行く」 ~視点の転換を楽しもう~
会期:2020年2月22日(土)~5月10日(日)

※現在コロナウイルスの予防として弁天サロンが3月17日~4月15日までご利用できなくなります。(2020年3月27日に期間が延長となりました)

 

施設の再開につきましては、改めてお知らせ致します。予めご了承ください。
会場:佐久島・弁天サロンギャラリー(9:00~17:00)
※西渡船場下船徒歩4分です。
弁天サロンの休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は、祝日明けの最初の平日休館)

 

1.佐久島に初めて来られたのはいつですか?

2018年(平成30年)の11月頃、初めて佐久島を訪れました。
島でアートの企画(三河佐久島アートプラン21)を担当しているオフィスマッチングモウルから「佐久島で展覧会をしてみませんか?」と話しがあり、一緒に見に来たのが始まりです。
作品を展示したいと思ったキッカケは、山の麓で制作活動をしており「海の生活はどんな感じだろう?」と興味を持ったこと。

 

2.よし、佐久島で作品を作ろう!
山と海の景色は対照的で、僕にとって魅力的なものでした。
僕はすぐさま佐久島で作品を作ることを決意。
そこで、まずは土地を知ることからはじめました。
その土地のことをよく知らないと、良い作品は生まれないからです。
自分の作品を巡り合わせるためにも、もっと奥深く。

 

3.佐久島ってどんな所ですか?

佐久島ってとてもカラフルな所だと思いました。畑も船も花も、ところどころに塗っている島の壁も、海に流れてくる漂流物もとても綺麗だなと思いました。島民が着ている服や島に訪れた方が着ている服も面白い。あとは、網とかも。

 

4.田中さんの作風を教えて下さい。
ゼラチンシルバープリントという技法なのですが、これはいわゆる白黒のアナログ写真全般をそう言います。僕が手掛けているのは銀塩写真。フィルムは白黒のものを使用し、それを自分のアトリエにある暗室で現像します。感光剤を紙に塗り、いわゆる白黒の印画紙を現像するのが僕の作品を作る工程です。感光剤で、微妙なテクスチャを出しています。ムラがあったり、かすれている部分があったりという、いわゆる絵でいうと濃い部分と薄い部分のようなものが出るのが僕の作品の特徴です。

 

5.佐久島×田中翔貴で悩んだことは?

その時、僕の作風がモノクロだったので悩みました。佐久島ってカラフルなので。
島を歩き回りました。その時に出会ったのが黒壁の表情。黒壁をよく眺めてみると、黒の中に錆びや変色などがあり、さまざまな表情を持っていたんです。
「この壁、僕の作風と似ている!」
このことに気づき、佐久島×田中翔貴で作品を作ることができました。

 

6.初個展への想いは?
「写真を横にしたり、回してみたりして違う目線で見てみると、面白い風景が見える」というのが、僕の作品の面白いところ。カラフルな佐久島から色を抜き見えてくるのは島のカタチです。また、見る方向を変えると、島が違った側面を見せてくれます。島を様々な方向から楽しんで頂きたいという想いがあります。

 

7.佐久島へ訪れる方へのメッセージを御願いします

きっと色々な発見があるので、ぜひ島をぐるぐると散策してみてください。頭を休めてゆっくりと、島の中を見て回って、のんびりと。そのついでに僕の作品も、よかったら見てください。「ああ、こんな見方もあるのか」と何か思ってくれたら嬉しいです。

 ありがとうございました!

三重県 いなべ市在住の田中さんは、3年前に愛知県から移住し
“アトリエhitotema” としても活動しています。
奥さんでクラフト作家の秋保久美子さんと2人で作る自然を生かしたオリジナルの染色も発表し、2020年3月7日(土)〜3月29日(日)まで「なうふ現代 アートギャラリー(岐阜市)」にてアトリエhitotema 展  ” つくりかけらの束 ”  が開催中です。
写真作品とともに染色作品、陶器作品も数多く並んでいます。
この機会に足を運んでみては!

詳しくはこちらhttps://www.instagram.com/hitotema.293